15話:ドキドキ!ここね、初めてのピクニック
脚本:伊藤睦美
絵コンテ:佐藤道拓
演出:武藤公春・山本隆太
人物全員が生き生きしていて魅力的。
小さな物語の起承転結が楽しい進行で飾られていて、
視聴後感も爽やかでよかったです。
ここ何回か「ここねの存在感の無さ」を指摘していましたが、今回は正にここね回。
彼女のらしさや心情が感じられる脚本演出はなんだか安心感さえありました。
※ただ、ここねにスポットが当たったとたん、今度はゆいとらんの物語への関与が
少なくなってしまっていて、3人チームで物語を動かす様子が見られない事には
じれったい思いがしました。
「担当回ではない間はやっぱり3人のうちの誰かが空気になっちゃうのかな」
という不安は消えず、「この3人だからこそ見られる物語が見たい」と思いました。
制作を開始する前にプロデューサーはじめ監督構成さんたちは
「キャラクター同士のシナジー」を考慮してキャラクターデザインを
したはずなのですから。
・・良かった回であんまりケチ付けたくないので不満はここまでにします。
▲ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
いいですねえ~~実によい。~~反応がいちいち「男の子らしい」。
そうだよなあ、きになるよなぁ~~~~(´∀`*)
一生懸命キャラ考えてカッコよく振舞ってたんだもんねえ!
なんなら実際ブラペ君を誉めてるシーンに遭遇してテレまくる
拓海君も見てみたいですね。やってくれるかな。
こういうコネタも面白かった。
このおかげでのちに「トルルントルルンブンドルー」を全力でキメるところさえも
なんだかおもしろく見えてくるという非常に美味しいギャグ。
▲え、そういうもんか?(゚ω゚;)
握手会じゃないんだから・・・・・・・・というのも含めてのボケですかね。
「うまく行かない」具体的見せ方にここねらしさが見えたのもよかった。
楽しい食事会にしたいなら、まずは食事を楽しまないとね。
というお話。
・・・・・それはここねの問題の根本的な解決にはなってないような気がしないでも
無いですが、「食事をテーマにしたプリキュア」の一話としては
これで正解だとも思います。
(ふだんゆいやらんと過ごしている時と同じように自然にしていればいいんだよ、
というところから「アガらない特訓」をするという内容でも、面白い一話に
できそうだなーと思いました。)
戦いに参加しなくても存在感は出せるか。
出しゃばらず、相応しいものに譲る姿は正しく紳士。
実に出来た中学生じゃないですか。
ここねを独り占めせず、クラスのみんなにモテてる様子を喜ぶゆいとらんの姿も
良かった。
らんにも若干のコミュ障っぽい様子が見られましたが、この辺は
今後広げていくのでしょうか。
※ 余談 ※
最近は「もうウチの作品と似るようなところは無いだろうな」なんて
油断してたんですが、今週は久々にドキッとしました。
「クラスの皆と楽しくお弁当食べたい」
というのは朋佳の一番の願いですから。
「みんなでランチと聞いてテンション上がる」「クラスメイトに囲まれてキョドる」
「そもそもランチという単語」
そんな描写を見るたびに私はまた一人でドキドキしていました。
朋佳にもそういう機会が来ますが、その内容はまったく違うので
そこには安心しました。