第36話:きらめくグルメ・エモーション!
脚本:山岡潤平
演出:横内一樹
うん。
・・・うーん?(^ω^;)
ここねに続いてらんの決算回。サブタイにもその意思表示が見られますね。
これまでの彼女の物語の発展と結末が分かりやすく描かれていました。
コンパクトながらまとまりも良かったと思います。
けどなーんか、モヤっとした気持ちが残ったんですよねえ。
簡単に言いましょう。原因はこれです。
タテモッティさん。
とても元気のいい、らんのお手本と言えるグルメレポーター。
彼女のキャラが立っていたのは結構ですが、今回のらんの物語はほぼ彼女一人で
解決してしまったようなもの。
「おいおいおい、活躍の度合いが脇役の域を超えてるだろう!
さてはギャル曽根と一緒に、さぞ有名なインフルエンサーを呼んできたのだろう・・」
・・・・と、思って検索してもそんな人は出てこない。
今回のオリキャラかよ!!
なーんでぽっと出の脇役に全部任せちゃってるの!
主役はプリキュアでしょう?
今回仲間が物語に参加出来たのって
ここだけじゃん!
「まだ自信を持ち切れていないらんが将来の夢へ勇気を踏み出す」物語。
これを描くのに、タテモッティというキャラを便利にし過ぎましたね。
TVタレントとの出会いはあくまでもらんが新しい一歩を踏み出す
「きっかけ」や「ヒント」として機能するべきであって、
「答え」まで示すべきものではなかったと思います。
「あきらめない!一万回失敗しても~」
の台詞は「いいことを言っている」けれども、私は違和感を感じました。
らんの食レポがうまく行かない理由ー
いや、そもそものらんのテーマは
「ヘンなやつと言われても、自分だけの特技に自信を持つ事」
だったじゃないですか。
「初めての食レポがうまく行かない」というのは
彼女のテーマの本質ではありません。
「一万回失敗しても、あきらめなければー」という話は、今ここでする話としては
的外れなのです。
らんの成長の総仕上げをバトルを通して描こうというのなら、
「自信を持つ事」にスポットを当てるべきだったんじゃないんですか?
実際、ラストの〆はそこに触れてるじゃないですか。
ー大まかにこの2つが、私の視聴後のモヤモヤの正体でした。
あとはアレね。ギャル曽根さんが普通にうまかったのにちょっと驚きました。
ラストの「マリちゃんの師匠」関連の話はこれまで言って来た通り。
早く本題入って欲しいですね。
あ、このカットはいいですね。
らんのホンネと、自信を持ち切れない彼女の心の揺らぎが
感じられる、とてもよいカットです。
あと今回のお話、なんか記憶が刺激されるなーと思ったんですが
これでしたわ。
ひまりもキャラは全く違うけど、かなり似たところのある子でしたね。
知識と意欲が豊富だけどやり過ぎちゃう厄介な一面があって
それがゆえに自信を持てない子だった。ついでに黄色。
個人回としてスポットが当たる回以外はほぼ空気。
作者が彼女にタレントめいたことをやらせようとしてたようなところも
似てるかな。
「自信が持てない、けど情熱はある」という子を見たら、目立つ場所にドーンと
出してやりたくなるのかもしれませんね。