デパプリ感想を語るブログ

「デリシャスパーティープリキュア」の感想をと面白さの秘訣を語る専門ブログです。

最終話:デリシャスマイル~!みんなあつまれ!いただきます!!

ふつうだ!徹頭徹尾ふつうの最終回!

サプライズとか派手さとか一切なしでありながら、

視聴者が期待してた「見たいもの」を徹底吟味して「全部乗せ」してくれた、

素晴らしい普通の最終回だ!

 

41話以降から急激に興ざめした私は、ここまで文句ばっかりタラタラ語ってきましたが

この最終回は極めて王道!期待した場面が沢山見られてとても良かったです。

 

プリキュアになれてよかった」

「みんなと出会えてよかった」

この言葉が聞けてとても満足しました。

 

その言葉に共感できるだけのものが、この1年間にはありました。

だからこそ、ここまで毎週欠かさず見続ける事が出来たのですしね。

 

【エンディングは二つの世界でお祭り】

いいですねぇ。

お祭りに料理を楽しむ様子を見せながら、

これまでに登場したネタ・脇役・テーマが細かくちりばめられていて、

「ああ、こんな話あったなあ~」なんて思い出にふけりながら

楽しむことが出来ましたね。

 

スピリットルー君にも救いがありましたか。

遅すぎる、とは思うけどまあ、無いよりかはずっといいですね。

 

あ、ちゃんと服役してるのはいいですね。

改心しようとも罪は罪。許されるのは償ってからですよね。

美談だからという理由でそのへんをなあなあにしちゃう作家も少なくないですが、

法を軽んじてしまえば、その後主人公は

正義・秩序を語る説得力を無くしてしまうのですよ。

私はその辺カッチリしてくれないと納得しない性格ですので

この終わり方はとても良いと思います。

 

ムショ暮らししてたって希望に目を輝かせることはできるんですからね。

うん、いい笑顔!いい〆だ。

 

 

▲ガキっぽい、と言って来ましたが本当に子供だったとは。

・・・いや、違うな。フェンネルは確かに大人ですもの。

 

このシーンを大人の姿のままやるのはさすがにミスマッチだから

見た目を子供にしたように見えます。

けどこれは「ラスボスは精神が子供のままで止まっていたのです」と

作者自身が認めちゃったようなもの。

 

これつまり設定を作ったあと、話進めてから途中で平林さんは

「あれ、このボス精神が子供じゃないか」とお気づきになったって事でしょうか。

改めて本作の作者は

敵キャラの作り込みにはこだわりが無かったのだろうなと感じました。

 

 

・・・まあいっか。せっかくのいい最終回ですから、こんな

がっかりポイントに固執するのも面白くありません。

これ以上は考えるのやめます。

 

あと、実はちょっと心配していた、

「ちょっと大人に成長させるみたいな展開」が無くて本当に良かった。

私はプリンセス以外の作品でその終わり方を選択した創作姿勢がどうしても

好きになれなかったのです。

「終わり感」を出す手段としてキャラクターの年齢・時間まで操作してしまうなんて、

キャラクターを人として扱っていないように感じられたし、

「視聴者に委ねられるべき主人公のまだ見ぬ行く末を描いてしまうセンス」自体も

好きになれませんでしたから。

(エンディング前に視聴やめちゃった例も多かったですが)

 

 

エンディングは「主人公たちの未来への暗示」を見せて終わるものですが、

本作は「この先何をやりたいかを相談しに行く」という形で

穏やかに〆て見せてくれました。

 

ラストシーンってのは、

「彼女たちがこれからも彼女たちらしくあり続けると分かればよい」のですから

正しく「こういうのでいいんだよ」。そう思います。

ふたりの関係もちょっとだけ、進んだような感じも見せてくれて。

なんというか、ちょうどいいですよね。

 

 

「お別れ」だけど、二度と会えなくなる訳じゃない。

ちょうど、小学校から中学校に変わるみたいな感じのお別れ感。

 

永遠の別れを用意して大泣きさせたろ、みたいなスジを作って

無理して大きなヤマ作ろうとするような下心は無く、

 

「危機は去ったからそれぞれの日常に帰るのだ」という終わり方をしてくれたのが

実に本作らしく、また私の好みにもピッタリでした。

 

そんでまたエンドロールもいいですねえこれ!!

ゆい以外のクラスメイトにパパととどろきさんもいる。

不自然な角度でこちらにも見えるPC画面にはママの姿もしっかり見える。

国に戻って指導者として活躍するマリちゃんに、師匠の姿が重なって見える。

セルフィーユちゃんの主張も見逃せない。

 

最後にもちょっと出番がありましたけど、デザインも声もとてもいいですよね!

セルフィーユちゃん!

1話限りのゲストとは思えない存在感がありました。

 

津田美波さんは華やかな声と熱い張りのある演技も出来ると証明しているわけですし

是非プリキュア役を掴んでいただきたいですね。

その時はまた私も津田さん目当てでプリキュア視聴を再開します!

 

刑務作業とはいえ、その姿は明るく希望が感じられる。

 

エンドロールまで本当に、

キャラ愛に溢れていて幸せな気分になりました。

Cパートで次回への引継ぎ。からの、CM番宣への繋ぎが綺麗すぎて驚きました。

さすがですね。

 

これが新しいプリキュアちゃんですか。

特徴的ですね。

 

 

やー、よかったよかった。

文句も少なからずありましたけど、それでも

1年間興味を持ち続けて、最後までいい気分で見終える事が出来ました。

 

素晴らしい技術と情熱のこもった作品を

見せていただき、本当にありがとうございました。

日曜日の放送を毎週楽しみに待つ、という生活を久しぶりに

堪能することが出来ました。

 

 

本ブログは、この先追加で何か語る事が思いつかなければこれで終了となります。

読者の皆様にも、1年間お付き合いいただき誠にありがとうございました。

 

このブログを消すことは無いので、たまにデパプリのエピソードを

思い出したくなった時の助けにでもお使いいただければ幸いです。

 

【追記】

良かった回・デパプリならではの挑戦的な回などの振り返り記事を

書くのも面白そうだと閃きました。

そのうち更新すると思うので、しばらくたったらたまに見に来てください。