デパプリ感想を語るブログ

「デリシャスパーティープリキュア」の感想をと面白さの秘訣を語る専門ブログです。

第23話:ここねのわがまま!?思い出のボールドーナツ

脚本:伊藤睦美

絵コンテ:小村敏明

演出:武藤公春

いいなあ・・不器用な両親と娘のお話。

内容はとてもシンプル。だけど作りは丁寧でちゃんと味わい深い。

バトルはカッコよく、ラストは心が温かくなる。いい一話だったわぁ・・

先週あんだけ毒吐いてた自分が嘘のようだ。

 

(今週はtwitterあさっても私が語りたいキャプチャ絵が殆ど見つかりませんでした)

まず「離れがちでぎこちない家族の雰囲気」の出し方が上手かったですね。

・寿司!パン!水!3人バラバラの食卓

・前のめりになって話を聞かないお父さん

・おいしい?や勉強頑張れよ、みたいな当たり障りのない事しか思いつかない会話

 

そして、ゆいたちと出会い別の家族像を知った事で「相談」することになり

今回のお話が始まった。

ここね個人の話でありながら友達みんなを巻き込むような話の作りに

なっていたことや、

親サイドが何考えてるのか描写もきちっとしていたところも良かった。

 

その過程でここねは、他の家庭では

「わがまま言ったり、何でも思った事を話したり喧嘩したりする」と知る。

ここねは友達が出来た事で悩みを話し、

親子関係もまた良好に変わる事が出来た訳です。

 

ここね個人の物語の進行として、とても良いと思います。

 

 

でもってマリちゃんは今回はママさんの相談役ですか。

中二女子からお母さんまで対応できるとは、本当に器用なキャラクター

だなぁと感心しますね。

オネェ特有の「心を見抜く、スパっと言う」という役割は話を

作る側としては本当に便利に感じていると思います。

 

「甘やかしすぎちゃいけない」そんな思いや一緒に居られない環境が

親子の距離を作ることになってしまった。なるほどねえ。

 

 

「母が言ってました。ご飯は笑顔って」

ここも地味にいいですね。

孫の前に、娘にも当然そう言い聞かせていたんだなと分かるセリフ。

「娘の笑顔が見たいなら、なんかうまいもん食いに行け」とは

これまたゆいの母親らしいアドバイスじゃないですか。

 

 

 

 

■ゴーダッツさまの優しさは海よりも深い。

口は達者のくせに一度たりとも成果を上げていないナルシストルー君に

「いつも見てるよ!」「これからもがんばってね!」と

声をかけて送り出してくださる。

この給料泥棒め!くらい言ってもいいと思うんですけど。

 

 

バトルは当然「ママと自分の大切な思い出を取り戻す!」

 

ここまでにその思い出が親子にとってどれほど大事なものか描かれて来ましたからね!

 

あーーーカッコイイ!(´∀`*)

いいですねえ~~~啖呵切る時の堂々たる立ち姿ホント好き。

 

声優さんの演技も気合入っていてキュンと来ましたね。

 

 

よく友達と話すのですが、

「せっかくいい声優さんをつかまえてきても、脚本演出がその演技力を

活かせるだけの仕事をしないなら宝の持ち腐れでしょうよ!」

と私は思ってきました。

 

それだけに、今回こういう「心が叫ぶような声」が聴けた事がとても

印象深かったです。

最後はまた忙しい両親が出かけていく。

だけどもう寂しくない。両親が自分を知ろうとしてくれていて、

「気にかけてくれている。」それがこの笑顔の意味なのでしょう。

 

 

 

・・・・あー!ああ、そうか。

今回ゴーダッツ様が「気にかけているぞ」と言ったのはここねの両親に

引っ掛けたはなしだったんだ。見終えてから気づいたわ・・・

 

だからそう言われた時、セレクト・ナルシスト二人して

「嬉しくて」テンション上がってる様子を見せたんだ。

敵幹部までハートウォーミングとは恐れ入ったなぁ。