デパプリ感想を語るブログ

「デリシャスパーティープリキュア」の感想をと面白さの秘訣を語る専門ブログです。

第42話:ゴーダッツのたくらみプレシャスVSブラックペッパー

脚本:山岡潤平

絵コンテ:寺岡巌 門由利子 篠原花奈

演出:篠原花奈

ラストが近い中で主人公たちが何を思い、何を語るのか。

 

今回の主題はすなわち、

「力の使い方」に対するそれぞれの想い。

 

プリキュアは、何のために力を使うのか」

それをゴーダッツや拓海との対比で描かれていました。

 

ゴーダッツのように我欲のためでなく、

拓海のような復讐心でなく、

大切な人を守るために。感情に飲まれないように。と。

 

 

ゴーダッツの「力への執着」には「ガキっぽくてしょうもない」と思ったんですが、

主人公との主張の対比にする様子が見えた事で私は

「まあ、そういうことならまあ・・・」ていどには納得することが出来ました。

 

ボスの動機をあんまり複雑にされてもそれはそれで

「子供向けとしてどうなのよ」ってなもんだし?

子供っぽい動機は子供に分かりやすいとも言える訳ですし?

ただ、

拓海が急に憎悪に囚われだした姿には違和感がぬぐえませんでしたね。

まるで大いなる神の意思に「敵を憎め」と操られているようでした。

 

・とうさんと話してその思いに共感していた

・目の前でとうさんがやられた(死んでないし回復できる)

 

という2点で憎悪する描写のエクスキューズとしていましたが、

彼がこれまで見せて来た性格を鑑みても、納得するには足りませんね。

(だからと言ってシナモンを死なせろってんじゃないですが。

あんまり悪いことし過ぎると敵を許すのが難しくなっちゃうのが

ポップな作風のなやみどころではありますわね。)

 

やりたい話の都合のために、キャラクターを操って憎悪と争いを

けしかけている作者が、この世界で最も邪悪な存在なのだ

と私には感じられましたよ。

 

 

ただ、そうして拓海を操った事と引き換えに

作品としての主張が出来たのですから、まあ、そこは救いになるんじゃないですかね。

 

キャラ操った果てに「何を描きたかったのか」さえ見えてこない事に比べたら

よっぽどましです。

 

 

※  ※  ※

絵コンテ3人!?

え、なんでだろう。そんな特殊なシーンはなかった気がしますが。

病欠の代打とかですかね?

 

今回のサブタイや、ブラペが一人で先に行く様子を見て

 

【ブラペが操られてゆいに殴りかかって、敵は高笑い・ゆいはやめてーと叫び・

最終的には愛を思い出して正気に戻る。】

 

みたいな安易な子供騙しの茶番劇をやりはしないかとハラハラしました。

よ、よかった・・

 

 

・・いや、でも「キャラを操ってまで作者の主張へ誘導する」という

意味では半分くらい踏み込んでたかな。

敵は洗脳しなかったけど作者自身が操ってたんですから。

▲このブラペ光線の黒い部分は、憎悪ではなくそのように見せかけただけの

「作者の下心」です。

 

▲ああ、やっぱこうなるんか・・

「ゆいとそれ以外」という構図。

 

今回は拓海にスポットを当てる都合もあったんでしょうし、きっとラストは

4人で決めてくれると信じてますが。

 

同じ「プリキュア」で主張の数に差があるのが、私はどうしても好きになれません。

 

このシーンも「それぞれに活躍の場があった」

「手分けして、セクレトルーやシナモンとの話には3人で当たる」と

言えない事はないですが・・

 

けどなー・・・これまでにも、ゆい以外の3人は

「ゆいのサポートメンバー」みたいに感じる事がちょくちょくあったんだよなー・・

 

(そうなりそうなところを演出家の機転で回避した好例も何度も見られましたが)

 

 

まあ、最近のプリキュア知らないんで、

これが現代のスタンダードなのかもしれませんけど。

 

 

 

 

 

今週はあんまいいこと言えませんでした。

すみません。