第41話:メリークリスマス!フェンネルの大切なもの
脚本:伊藤睦美
演出:志水淳児
・クリスマスパーティーをみんなで楽しむ様子がたっぷりあって
・敵ボスの登場と描写があって
・セクレトルーの主張に正面からぶつかる描写もあって
描くものが多いながら綺麗にまとめたもんですね。
【画像入りの追記を完了しました】
序盤からのフェンネルの「なんか訳ありっぽい様子」には
「いや、関心持てないままのキャラでそんな空気出されても
ついていく気起きないよ」と思ってしまいましたがー
ああ、敵のボスだったなら掘り下げない訳にも行かないか。と思いました。
ーでもなんか、悪落ちした事情が割としょうもなそうな感じが
するんですが大丈夫かな?
いやまあ、もともと今作の敵サイドの野心とやる気は無いに等しいものでしたから。
今更ここへきて制作者が大きなヤマ場を作ろうなどという下心を出さないならば
おとなしい感じのまま無難に終われるんじゃないでしょうか。
私もそこには期待はしておりません。(出来る訳がありません)
「プリキュアの最終回近くにはド派手なバトルとドラマと主張があるもの」という
固定観念にとらわれて、これまで作ってこなかった山をさも激しいものかのように
大袈裟に登る「振り」みたいなことをすると、
とたんにドン滑ってしまうものだと思います。
゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜
5000kcalパンチ!?
体脂肪1kgのカロリーが7000なんですが。
一発撃つたびに体重1キロ落ちそう。
いや、血糖値が下がりすぎて気絶するんじゃ?(野暮)
おいしそうな料理が並ぶ様子、それらを楽しむ様子はもちろん、
とどろきさんの手品とか、コメコメとらんの妹たちとの会話の場面などの
脇役の描写も良かったです。
それは過去に描かれた人間関係の続きを感じさせてくれるものだし、
友達の輪よりももう少し大きな人とのつながりが感じられる事で
みんなで一緒に食べる事、楽しく過ごす事の喜びが見えてきます。
自分が直接かかわらなくても、周囲の身近な人たちが楽しそうにしている。
それだけでも無意識のうちに幸福感は感じるものじゃないですか。
プリキュアが守る対象である「おいしーなタウン」という舞台がどういうものか。
それを感じ取れる描写という意味でも大事な意識であろうと思います。
なにより、作品タイトルは「デリシャスパーティ」ですからね!
クリスマスに美味しい楽しい様子を描かなかったら「なにやってんだ!」って
なるところですよ。
「当たり前を外さない」。それというのも、その意識が無ければ
叶わないのですから、この辺がちゃんとしてくれているのはいつ見ても
何度見ても関心してしまいます。
ずっと前にも書いた気がしますが、私はデパプリの、
「主人公以外の脇役たちにもちゃんと意志が通っているように感じられる描写」が
好きです。
脇役の姿は主人公の行いの写し鏡。脇役が生きてこそ主役の魅力もまた
引き立つはずなのですから。
【ここまでの構成】
35話:ここね
36話:らん
37話:あまね
38、39話:ゆい
40話:拓海
という感じで各個人回のラストをやってきて、
それが終わったらラスボス登場。
そこに今回は時事ネタのクリスマスを添えて。
うーん、上手い事整ってますよねえ。
放送日が1日遅れていたらクリスマスネタは40話の拓海回に
絡めてやらなきゃならなかった訳ですが、あの回も結構濃かったですし
パーティー描写を入れなきゃならないとなると、
拓海の描写に集中することは難しかったかと思います。
今回ならオモテでパーティーをやりつつ、裏でフェンネルの暗躍を
描くという事がやりやすかった。
放送中断の邪魔が入りながらも上手い事立て直したんだなあ~
と言う事が構成からも読み解けるのではないかと思います。
放送は1月末まで、となるとあと4回かぁ・・
・・ああ!うちのブログ更新もあと4回ってことか!
噛み締めて行きたいと思います。
※当ブログは「デパプリ専門」ですので来季作の話題は扱いません。
最終回の感想を書いたらこのブログの更新は終了となります。
ーが、もし万が一「監督・田中裕太」という発表があった場合には
この限りではありません。
あ、このカットもよかったですね。
リンゴなら食えると。
最終回までに彼にももう一度活躍してもらう。
そんな作者の意思表示のように感じました。
?????
すみません志水さん、このゆいは何をやってるところのつもりだったんですか?
ごちそうだらけでハイテンションなゆい。というのはわかるんですが・・
いや、だとしてももっとこう・・他の分かりやすい表現があったんじゃ
ないでしょうか。
相変わらずこのロボは・・おもしろくないですね。
声優さんもやりがいが持てなさそうじゃないですか。
ひたすら感情の無いセリフばかりなんですもの。
よく言えば深刻さのない、子供にやさしいポップなピンチの演出。
悪く言えば緊張感の無い、「ピンチのふり」。
うーん。
もちろん、そうしようとしてこうなったのでしょうから
これは単純に価値観や主義の違いの話なんですが。
けどそうしたユルい展開をやっていながら
こっちではマジで生身の中学生を亡き者にしようとしてたわけで
緊張感の演出にちぐはぐさを感じました。
ラストの展開をどんな空気感にしようとしているのか今一つ
イメージを固め切れていないのではないでしょうか。
プリキュアのピンチに頼りになる男どもが3人そろい踏み!
従来のプリキュアの男キャラと言えば、ひたすら守られるか役に立たないか空気か。
「プリキュアの引き立て役」として添え物になる事が多かったと思いますが
ここではガッチリ頼もしい活躍を見せましたね。
何だか新鮮でした。