25話:新たな怪盗!?にこにこキャンプでごわす!
脚本:伊藤睦美
絵コンテ:小川孝治
演出:岩井隆央
色々と見どころ多くて面白かったです。
友達とみんなで手分けして、協力して、一緒に食べて笑う。
「みんなでキャンプに行く楽しさ」が十分描かれていた
と思います。
前回でナルシストルー君が追いつめられたと思ったのに、
そこからまさかのオフザケキャラが生まれるとは全く予想外でした。
っていうかナルシストルー君自らリスクを負うんじゃねーのかよ(゚ω゚)
4人の秋の私服?ハイキング用衣装?いいですねー
かわいらしくて「らしさ」もちゃんと感じるしTPOにも合ってる。
プリキュアに限らず、作者の作品への愛情とかこだわりを感じる要素の一つに
「服装」があると思うんです。
シチュエーションが特殊なのに「いつもの格好」だったりすると
ツッコむほどではないにしろ「ちょっとおかしくね?」ってなるでしょう。
だから、そういうところでわざわざ作画監督に発注する、あるいは作画監督が
ちゃんと3面図を用意する手間を厭わない、というところから
「意欲的な職場環境なのかな」と想像することができるんです。
・・・まあ、マリちゃんは年中一張羅のようですが。(゚∀゚)
あああああああああああッ!(*^q^*)
無邪気なお触りが的確に少年を翻弄していくぅ!
なんだこれ(゚ω゚)
なんというか・・・独特?ですね?
土田監督リスペクト、のつもり?なのかな?と感じましたがどうなんでしょ。
・・いや、うん、わかりますよ。
大したこと無いことでさえはしゃいでしまう楽しさってのも
「みんなでキャンプ」というシチュエーションにはあるとおもいます。
でも・・・・・
・・・・・・いや!!!きっと子供にはウケたはずだ!
これは私が何かを言うところじゃない!
んで、この敵のテーマとしては
「食べることそのものに無関心」て訳ですか。
このテーマでどんなストーリーをやるつもりなのかは分かりませんが、
敵幹部自体にテーマを持たせるという設計思想そのものは好きですね。
だって
「別のキャラが攻めて来たのに従来と同じことをしている」のでは
新キャラ出す意味なんか無いんですから。
2000kcalパンチ
ああ・・・ついに成人女性の一日に必要なカロリーへ。
中学生女子の必要カロリーは2400kcalですって。
じゃあまだいけるのかな。
でもプリキュアやめた瞬間超太りそうじゃない?
▲強力なパワーをもたらす石。
ナケサケーベみたいな呪いのアイテムじゃなかったんですね。
秘密の匂わせはしてくれてたわけですが、私は現状、大して関心は持てません。
作者にそのつもりもなさそうですけども。
それよりナルシストルー君は前々回でボスに
「期待してるよ、いつも見てるよ、頑張ってね!」とお言葉を頂いて感激していた
様子だったのに、結局一つもレシピッピを奪う事は出来なかった挙句その役目を
ロボに任せきりとは。
ダメだ!私がゴーダッツ様の立場ならこんな部下許せないわ!!(`;ω;')
あのお方は優しすぎる。
■重箱の隅をつつくコーナー
良かったと思ってるからこそ言える細かな気になったところをいくつか。
・「オバケじゃないなら怖くはない」
おばけを怖がる素振りを見せるあまねの様子がいくつか見られましたが、
それをやるのであればキッチリ「決定的なシーン」を用意すべきじゃなかったかな
と思いました。要するに「ドキドキしたすえ悲鳴を上げる」ってやつです。
どうも、演出が中途半端だったと感じます。
・このネタなんだったんだろ。
珍発明をするという特徴を押していくなら、らん単独ではなく
その発明でみんながはしゃいだり楽しいリアクションを引き出せるアイディア
を用意した方が面白くなったのに。
「らんが珍発明をする」というネタがそれ単体で終わってしまって
その面白さが広がってないじゃないですか。
バトルのクライマックスは「協力して一緒の目的を果たす」というキャンプと
引っ掛けていたんですね。けど、そういう話につなげるつもりだったなら
火おこしはモブじゃなくて仲間の協力で実現した方が良かったんじゃない?
弱い種火をみんなでフーフーしたり燃えさしを集めたりとかで、そのテーマを
引き立たせる方法はあったよね。
キャンプ場では見知らぬ他人とも助け合うものよ、みたいな事を表現
したかったのだろうな?とは思うけど、私にはここだけテーマから外れて
浮いてるように感じました。この出来事が後で話に絡むことも無かったし。
゚・*:.:♪*・とてもよい〆かた゜゚・♯*:.。. :*・゜
ラストのらんらんの仕草が良かったですね。
星空に向けてシャッターを切ろうとしてやめるという姿。
何でも写真に残すご時世に、本当に大事なことを一つ示してくれたようで。
「たのしすぎて料理の写真を撮り忘れた~」からの
「写真が無くても楽しい思い出は大人になっても忘れない」という言葉は
「大人」のローズマリーだからこそ言える事であるし、
この描写はキャンプを通じてらんらんがそれを理解したということであり
「このキャンプが忘れられないものになる」ことを
暗示してくれても居る訳です。
「ついクセで何でも写真に撮っちゃう」らんらんだからこそ、
このシーンの意味も深まる訳ですね。
多少の雑味はありながらも楽しいだけでなく心に染みる深みもあり、
とてもいい気分になれる素敵な一話だったなーと思いました。
夏休みの〆という意味でも良い内容でしたね。