13話思い出を守れ!明かされる拓海のヒミツ
脚本:金子香緒里
演出:志水淳児
あらあらあら。
先週までの様子を見て「しばらくは期待値を下げるのもやむなし」と思ってたんですが
今週は良かったじゃないですか。
過去話や説明が多かったですが、今回の脚本演出さんは指定された条件を
キャラに言わせるだけでなく、そこにちゃんと人物の心を描いてくれていました。
・「ゆいは戦わされているのかもしれない」という思いと
それに対するローズマリーへのいら立ち。(ゆいと仲良しな嫉妬心も伺える)
・幼少期の思い出と、拓海がゆいのどんなところに惹かれているのか伺えるシーン
・お父さんから不思議な力を託されて「いざという時はいつなのか」悩み、
クローゼットにしまわれた恥ずかしい衣装への抵抗感も見えるシーン
・ゆいが自分の意志で食べ物と幸せのために戦っているのだと知って
デリシャスフィールドに飛び込むシーン。
拓海君のお年頃な「想い」がいろんなところに感じられたのが良かった。
そこに全く無頓着なゆいとのギャップは定番ながら、いや、定番だからこその
楽しさがありますね。
説明パートを処理しながらも人物の心を描く意識が常にうかがえることから
「今回の脚本は金子さんか平林さんのどっちかだな」と思ってましたが
やっぱりそうでしたか。安定してますね。
金子さんの担当回数の多さは頼もしさすら感じます。
また、敵は「思い出までも奪う」というのですから、料理への思い出をちゃんと
大切なものと感じさせてくれる脚本演出が非常に重要な回でもありました。
ーしかし前回の金子さんの担当は9話。ローテにしては随分早い気がします。
放送中止で何話かボツになって、次の当番回が繰り上がったんでしょうか。
▲前振り
▲オチ。これはつまりー
ゆいの笑顔を守るためなら恥ずかしい恰好するのも気にしない!って訳ですか。
ヒューヒューヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノアッツイアッツイ
私はね、君のような少年が大好きなんですよ。(誤解を招く表現)
なにしろ自分の作品にも似たヤツを用意するくらいですからね!
・・・やっぱり拓海君とクラウドには近いものを感じるんだよなあ・・
「ゆいは戦わされているのかもしれない」
これ、変身ヒロインモノとしては非常に重要な考え方だと思うんです。
だって、主人公たちに明確な目標と戦う理由を示さない作品は得てして
「異世界から来た人物・あるいは作者の都合で戦う兵隊かのように見えてしまう」
ものですから。
とある作品のお陰で、私は
「味方ポジションにいても振る舞い次第では大悪党になりえる」
と知ったんです。
(なつかしい)
だから、ローズマリーの「ちゃんと周りが見えている」ところや
拓海が「ゆいが自らの意志で戦っていることを知る」シーン。
それを用意する作者のセンスには安心感を覚えるのです。
しかし男の子キャラにこの表現をさせるのは珍しいですね。
「プリキュア」という商品のための作品ですから、そうではないキャラに
不思議な力や戦う力が与えられるのは避ける・遠慮する傾向にあったと思うのですが。
(過去数年のプリキュアは見てないので知らないですけども)
ちゃんと「力の意味を考える」過程があったお陰で、彼にこの力を与えた
作者の意図・意思に期待が出来るのも大きいですね。
ナルシストルーは操られた拓海君かと思わせるミスリードもありましたが
そうじゃなかった。・・・しかしそれと入れ替わりに
なんだこれは・・・・
また身内に濃い属性をのっけて来たなあ・・
取り合えず女性受けはよさそう。
甘、餡、蜜、ですか・・甘そうな兄妹ですこと。
はっはっはっは・・・(*゚∀゚*)
いいぞいいぞ。それでこそお年頃の少年よ。じつによい。
「拓海はお前が好きだぞ」と聞いていたにもかかわらずこのゆいさんの
無反応っぷり。
好きは好きでもLIKEのほうって顔してますね・・
いやぁ楽しかった。
゚・*:.:♪*・゜゚・♯*:.。. :*・゜
あまねさんは寝たまんま。「もう少し楽しませてもらう」と言われた直後に
敵の手から離れたのはその分のエピソードはカットされたという事でしょうね。
しかし拓海に変身能力まで与えられたということはー
彼はただの後見人や家族的ポジションではなくローズマリー並みに
物語に絡ませていくつもりの人物だったのですね。
どういうお話をやろうとしているのか楽しみです。