18話:パフェになりたい!輝けキュアフィナーレ!
脚本:平林佐和子
絵コンテ:小川浩治
演出:飛田剛
はえーーー(゚∀゚)
よかった。想像してたよりもずっと。
正直、私は期待してなかったんです。期待が出来る訳が無い、と思っていたから。
だってあまね再登場まで文字通りずっと退場してたんですよ。
それがポッと戻ってきてすぐに「満を持して」になるわけがない。
それなら「ちょっと遅れて4人目が登場するだけのことだろう」
と思っていたし、実際そうでした。
だけどそれでもクライマックスに至るまでに不足はなかったし
「プリキュアになりたいという意思」をしっかり見せてから変身シーンを迎えてくれて
いたところはやはりしっかりしているな、と思いました。
今回のお話を分かりやすく、
要点を切り取って振り返ってみましょう。
・お断りの理由はやっぱり「悪事に加担した過去があるから」
・それが操られていたものだとしても開き直れないのは
「彼女の一途で真面目で頑固な性格のせい」
・「それでも立ち直って欲しい」、その想いを戦う姿で見せたプリキュア達。
・その上で、「明日、なりたい自分は?そのために今日はどうするべき?」
そう問われて「想いが溢れる」。
うん。心の動きに強引さが無い。言動に道理が通っています。
贅沢を言うならそれぞれをもっと深くやって欲しかったとは思いますが
そうできない事情があるのは知ってますし、
作者の皆さんは「限られた条件で可能な限りの知恵を出して見せてくれた」
と感じました。
「ヒーローの活躍が、どうしたら熱くなるのか」
その要点と道理を知っている人の作り方だとも。
「ハッ!つまらない生き方だな!」
は良い一言でしたねえ!キュンときましたよ!(*゚∀゚*)
そうですよこれですよ!
【人の大切な想いを否定する⇒それをやっつける】
これぞヒーローの定番。どんな作品だろうと忘れて欲しくないお約束!
お兄さん達の予想以上の活躍も印象的でした。
ここは「あまね自身では語れない彼女の性格」という物語の大事な要素が
分かるシーン。
何かしらのコネで生まれたタレント枠のキャラだと思ってたのに
こんなに重要な役回りを任せられることになるとは。
・・上手い人で良かったね。
これまたとても大事なカット。
これはつまり、「全員で、新しい仲間の助けになる」
という作者の意思表示。
プリキュアかどうかは関係ない。「仲間の一人」として出来る限りのことをする。
固定観念や紋切り型のイメージでキャラを動かす事が無い。
そうした言動描写にそのキャラクターの人柄が伺える。
私は今年のプリキュアの、こういうところが好きだったんです。
あ、いい。
キメポーズがどちらも言う通りエレガント。
スパイシーとヤムヤムのそれに未だ「なにそれ」と思ってしまうのは
「どういうつもりか分からないから」。
だけどこの子は「優美なイメージ」だと分かりやすい。
エレガントと言えば戦闘シーンにもそのコンセプトが伺えましたね。
そのイメージを「動き」で見せる技術はさすがの板岡先生。
適材適所とはこのことだなぁと思いました。
長らく、私はプリキュアの追加戦士についてケチばっかりつけてきた過去があります。
確認してみたら、キュアパッション、ムーンライト以外の全ての追加戦士の
ドラマに不満を語っていたと分かって自分でも驚いたのですが・・・
だから本当に久しぶりです。
追加戦士ネタで「よかった」と思えたのは。